美杉ホンモロコ研究所の紹介

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美杉ホンモロコ研究所とは

本研究所は、三重県津市美杉町に養殖拠点を置き、ホンモロコの飼育法、料理法等について技術開発・改良を進めています。代表者は、元は独立行政法人の害虫研究者でしたが、定年退職後に、ホンモロコの飼育を始めました。2014年から美杉町下多気の使われなくなった製材所あとに設置した水槽で、地下水を利用してホンモロコを飼育し、書籍、文献などを参考に、試行錯誤を繰り返しながら、飼育法の技術開発、ノーハウの蓄積を行ってきました。その経緯の一部は、ブログに掲載しています。

本研究所は、ホンモロコの生産、消費者・需要者への普及・販売、地域ブランド化などを進めています。ホンモロコはコイ科の魚種のうちで最も美味とされており、琵琶湖周辺の滋賀県や京都府では昔から伝統料理として親しまれてきました。しかし、ホンモロコの原産地である琵琶湖では、かつて、ピーク時には約350トン/年の漁獲量があったものが、琵琶湖の環境変化等により、約10トン/年(平成20年)にまで激減してしまいました。近年は滋賀県で大量の仔魚や稚魚を琵琶湖に放流して資源量の回復が図られていますが、その再生は遅々として進んでおらず、現在では貴重な高級魚として扱われています。一方、埼玉県では、県の水産研究所が養殖技術の開発を進め、県全体で20トン/年ほどの生産量を達成し、養殖業者も数十軒になるなどの成果を上げ、「彩のもろこ」というブランドで販売されています。

本研究所は、独自に水槽での飼育を目指した技術開発、普及、販売を進め、地域の特産物として育てていきたいと考えています。これに資するために「三重ホンモロコ研究会」という情報交流の場を設け、仲間作りによって、目標達成を促進していきたいと考えています。